青春の軌跡!

「離れろ!」「嫌だー」の応酬がしばらく続き、ようやく田仲が満足して距離を取ったところで、怒りにより肩で息をしていた石田は、自分達をじっと見つめる視線に気がついた。

「……いっしー先輩って、その人の前だとちょっと言葉が乱暴になりますよね」

「田仲先輩も、普段そんなにテンション高かったでしたっけ」

外崎と結城が、いつの間にかカメラを覗き込んでの会話を終えて、石田と田仲を見つめていた。

「まあ、気持ちはわかりますよ。それだけウザ絡みされたら、さすがのいっしー先輩でもそうなりますよね」

外崎が、神妙な顔で頷く。

「どうしても我慢出来なくなった時は、“あっと手が滑った!”という台詞と共に、転びそうになった拍子にいってしまったーみたいな感じでぶっ叩くのがお勧めです」

流石、過激な逢坂を崇拝しているだけのことはある。

「……さすがに叩かないよ。手を出したらあとが面倒だから」

石田がここで怒りに負けて手を出してしまえば、おそらく新聞部の未来は絶たれてしまう。
まあそれは、石田のみならず新聞部のメンバー全員に言えることなのだけれど。