「――と、いうわけだから。異論は認めない」
「なるほど、考えたね」
逢坂から説明を受けた笹崎は、面白そうな顔で頷いた。
「いいんじゃないかな。こちらとしては、写真と紹介文さえ載せてくれたらそれでいいわけだし。逆にそれくらい面白味のある方が、見てもらえそうだしね。どう思う?透也」
逢坂が生徒会室に乗り込んで来た時は、眉間に皺を寄せて文句を垂れていた伏見だが、説明が始まってからは黙って話を聞いていた。そして笹崎に振られて、顔を上げる。
「これまでのゴシップ雑誌みたいな物じゃなく、ちゃんとした物を作るって言うなら、いいんじゃないのか」
「ゴシップ雑誌みたいな物なんて、設立からこの方作ったことありませんけどね」
「よく言う。昔の自分達の作った物を見返した方がいいんじゃないのか?」
「どこの段ボールに入っているのかわからないのよ。誰かさんが地上げ屋みたいに立ち退きさせまくってくるおかげでね」
「整理整頓が出来ないことをひとのせいにするな」
ごほんと佐々木が咳払いすると、逢坂は言い返そうと開いていた口を渋々と閉じる。もちろん伏見も、それ以上追撃して来なかった。



