青春の軌跡!

石田と外崎が揃ってお供を志願すれば、逢坂は不満げに呟く。そんな三人の様子を眺めて小さく笑っていた佐々木が

「それじゃあ、僕が逢坂さんと一緒に行こうか。丁度生徒会室にも顔を出す予定だったし」

そう提案すると、石田と外崎の視線が揃って佐々木の方を向いた。少し遅れて逢坂も。

「石田くんほど上手く出来るかはわからないけど、伏見くんと喧嘩しそうになった時は僕が止めるよ。そうすれば、石田くんと外崎さんは自分の仕事が出来るよね。どうかな?」

石田の心配は伏見だけでなく性格に難ありコンビの笹崎と田仲もなのだが、あの二人も教師がいるとなれば多少は自重するかもしれない。少なくとも、外面のいい笹崎はするだろう。
逢坂も、恩のある佐々木を前にしたらきっといつも以上に理性が仕事をしてくれるはずだ。

「あの、じゃあ……よろしくお願いします、先生」

時間に余裕があるわけでもないので、ここは石田と外崎が少しでも作業を進めるために、佐々木の提案に乗ることがベストな選択だと判断する。
律義に頭を下げる石田に、佐々木は笑顔で頷き、逢坂は不満げに鼻を鳴らした。