青春の軌跡!

「仲良きことは良きことかなーだね、真木くん」

「え?あ、えっと……そう、ですね。はい……」

逢坂の中で“打倒生徒会”といえば、恐らく一番に頭に浮かぶのは伏見だろう。顔を合わせれば言い争うのもいつだって伏見だ。
けれど石田に言わせれば、新聞部に仕事を頼んでくるのは大抵笹崎の方なので、争う相手が違うのではと常々思っている。

まあでも、笹崎は得体が知れないので、面と向かって敵にするには怖過ぎる相手でもある。
基本的にいつもにこにこ笑ってはいるが、こういうタイプは腹の底で何を考えているのかわからないと相場が決まっている。
それに、これは石田の個人的な意見だが、初対面の時から親しげに“真木くん”と下の名前で呼んでくるその距離の詰め方も、苦手だった。

「おい奏太郎、今のは聞き捨てならないぞ。誰と誰の仲がいいって?」

「冗談でもやめてくれる。こいつと仲がいいとか寒気が止まらなくなる」

「そういうところだよ」