わかりやすくうろたえる外崎に、逢坂は「まあ、その辺?」と曖昧な答え。
「その辺?その辺っていうのはどの辺ですか!」
「その辺はその辺よ。別に旅に出るわけじゃないんだから、そんな不安そうな顔しない」
うろたえる外崎を見て、逢坂は困ったような顔で、でも優しく笑ってみせる。
「じゃあ石田、あと頼んだから」
「え、あっ、はい。……あの、でも部長」
「そこのお前、さっさと立つ。ほら行くわよ」
石田の言葉に被せるようにびしっと田仲を指差した逢坂は、「へーい」と気の抜けた返事で立ち上がった田仲を従え、部室を出て行った。
残された二人は、しばし呆然と二人が出て行ったドアの方を見つめていたが、やがてどちらからともなく視線を動かして顔を見合わせる。
昨日も話し合いは二人で行っていて、基本的に逢坂は聞いているだけだったが、こんな風に逢坂のいないところで話し合いを行うのは、実はこれが初めてのことだった。
妙な緊張感に包まれる中、石田はぎこちなく「じゃああの……昨日の続きなんだけど」と外崎に声をかけた。
「その辺?その辺っていうのはどの辺ですか!」
「その辺はその辺よ。別に旅に出るわけじゃないんだから、そんな不安そうな顔しない」
うろたえる外崎を見て、逢坂は困ったような顔で、でも優しく笑ってみせる。
「じゃあ石田、あと頼んだから」
「え、あっ、はい。……あの、でも部長」
「そこのお前、さっさと立つ。ほら行くわよ」
石田の言葉に被せるようにびしっと田仲を指差した逢坂は、「へーい」と気の抜けた返事で立ち上がった田仲を従え、部室を出て行った。
残された二人は、しばし呆然と二人が出て行ったドアの方を見つめていたが、やがてどちらからともなく視線を動かして顔を見合わせる。
昨日も話し合いは二人で行っていて、基本的に逢坂は聞いているだけだったが、こんな風に逢坂のいないところで話し合いを行うのは、実はこれが初めてのことだった。
妙な緊張感に包まれる中、石田はぎこちなく「じゃああの……昨日の続きなんだけど」と外崎に声をかけた。



