青春の軌跡!

「その顔は、オレの話が聞きたくなっちゃった感じでしょ」

にやっと笑う田仲に、石田は慌てて「違うから」と言い返す。

「真木ってわかりやすいね。そういうところが面白くって最高」

楽しそうな田仲に、石田は苛立つ気持ちをぐっと堪える。これだから、この男の相手は嫌なのだ。

「いっしー先輩、しっかりしてください。完全に遊ばれていますよ」

向かい側から外崎が小声で言う。
そんなことは石田だってわかっているが、一体どうしろというのか。

「やっぱり伏見先輩呼んで来ようか」

荒れている逢坂と伏見が顔を合わせるのは避けたいところであったが、考えてみたら田仲に遊ばれるよりも二人の言い争いを止める方がずっといい。

「伏見センパイだったら、生徒会室にいたよ。ここに来る前に覗いたら、眉間に皺寄せて一年となんか話し込んでたから、ああこれは入っちゃいけないやつだーと思ってこっち来たから」

いや、そこはむしろ入っていて、どうしたんですか?と聞くところだろう。仮にも同じ生徒会なのだから。
まあ、田仲がそういうタイプでないことは、わかりきっているけれど。