青春の軌跡!

「あんたも奏太郎も、バカにするのも大概にしなさいよ」

確かに、全体指揮をするのは主に逢坂の仕事だ。定期的に校内新聞を作っていた頃などは、どんな新聞を作るかもほぼ逢坂が決めていた。
どんな記事を書くか、どんな写真が必要か、どこにどうやってそれらを配置するか、決めるのは逢坂で、二人はその号令を受けて、石田は記事を書き、外崎は写真を撮ってくる。

でもだからといって、逢坂は己の意見だけを押し通してきたわけではない。

全体指揮をするのは変わらずとも、石田や外崎の意見を聞き、良いものや面白そうなものは取り入れてきた。
ホワイトボードへの書き込みも、元は逢坂が行っていたのだが、それを石田に任せることによって、必然的に進行役が石田になった。
石田が仕切ることによって、逢坂には絶対に異を唱えることのなかった外崎が、自分の意見を言う回数が増えた。とてもいい変化であると、逢坂は嬉しく思っている。

だから新聞部は、逢坂がいないと成り立たないなんてことはないのだ。