青春の軌跡!

「でもさ、由人くんみたいな人が生徒会長って、なんか面白そうだと思わない?」

「あんたは、面白さでうちの学校を崩壊させる気なの?」

「卒業しちゃえば、そのあとどうなろうと関係ないからね」

確かに、田仲が生徒会長になった学校に、逢坂達はもういない。けれど、仮にも田仲の前任で生徒会長を務めた男が、卒業したらもう知らないは無責任過ぎるというか、あまりに薄情なのではなかろうか。
まあそもそも笹崎という男に、情があるのかどうかは疑問が湧くところだけれど。

「僕はむしろ、透也とか真木くんみたいな真面目なタイプよりも、由人くんみたいなタイプの方が生徒会長に向いていると思うんだよね。ほどよく適当っていうの?真面目くんだと力の抜きどころがわからなくて、何もかも全部全力でやろうとしちゃうでしょ。だからそういうタイプは、副会長としてサポート役に回ってもらった方がいいというのが僕の持論」

「ほどよく適当の域を超えてんのよあいつは。あと、勝手にひとの後輩を引き合いに出すな」

「僕としては、真木くんが副会長になって由人くんを支えるっていう構図がとっても理想的」

「ふざけるのも大概にしなさいよ」

にこっと笑ってみせる笹崎に、逢坂の怒りのボルテージが上がる。