青春の軌跡!

「同じ部活の先輩なんだし、別にいいと思うけどね。香月ちゃんって、変なとこ気にしいだね。あ、可愛い後輩に嫌われたくないのか。香月ちゃん、真木くんと愛梨ちゃんのこと大好きだもんね」

「そうやって私のこと恥ずかしがらせて楽しもうって魂胆なんでしょうけど、その手には乗らないからね」

「それは残念」

にっこり笑う笹崎が、とても鬱陶しい。まだ、伏見のように真っすぐ向かって来てくれる方が相手がしやすいのだが、笹崎のように嫌なところに変化球ばかり放ってくるようなタイプが、逢坂は苦手だった。
その苦手を思いっきり顔に出してしまうからまた笹崎に面白がられるのだが、こればっかりは無意識なので抑えようがない。

これ以上話していると口では勝てないイライラで思わず手が出てしまいそうなので、そうなる前にと逢坂は急いで鞄に残りの物を押し込んで立ち上がる。
それじゃあね、と別れの挨拶を告げると、笹崎は「ああ、ちょっと待って」と。