「だぁああ……」
力なく机に落ちた逢坂の頭が、ごんっと心配になるくらいのいい音を立てる。最早何度目かわからないその音に、外崎が心配そうに視線を向けた。
「部長……大丈夫ですか?そんなにごんごん頭打ってたら、たんこぶ出来ちゃいますよ」
田仲を追い出してから、ようやく新聞部の活動が始まるかと思われたところで、逢坂は力ない声を上げながら机に何度も頭を打ち付けていた。
その原因は、逢坂の頭と机の間にある、石田が最初に渡した生徒会選挙の資料にある。
その候補者名を見る度に、逢坂は脱力していた。
「何度見たって変わらないものは変わりませんよ。気持ちはすごくよくわかりますけど」
石田の言葉に、逢坂はのそっと顔を上げる。
「あいつさ、なんか全体的な胡散臭さが奏太郎に似てて苦手なのよね。その気がない人を生徒会に引っ張り込もうとするところなんかもそう。まあ相手を丸め込むような話し方は奏太郎の方が上手いけど、誘い方はよく似てるし」
逢坂の言葉に、石田と外崎が同時に「ん?」と首を傾げる。
「いっしー先輩、笹崎先輩にも生徒会に誘われたんですか?」



