「伏見先輩のせいで自由に活動出来なくなっちゃったから、恨まれているんですよ。あれで新聞部が作る新聞って中々生徒の間でも評判良かったのに。特に、理科教師と教育実習生との熱愛記事は大盛り上がりでした」
「校内新聞で熱愛記事っておかしいだろ!ゴシップ雑誌じゃあるまいし。そんな物作り続けられたら、仕事を手伝わせている生徒会の評判まで地に落ちる」
「何ヶ月かに一回は普通なのも作ってたじゃないですか。まあそういう時は、生徒間の盛り上がりはイマイチでしたけど」
伏見の手が動き始めたことを受けて、結城も黒板を消す作業に戻る。
「とりあえず先輩は、帰りに生徒玄関で派手に転ばないように気を付けたらいいんじゃないですか?」
なにか違う気もするが……と伏見が納得いかなそうに呟くと、廊下から何やら騒がしい声が聞こえてきた。それは段々と生徒会室に近付いて来る。
伏見と結城の視線が共にドアに注がれたところでがらりとそのドアを開けたのは、伏見と同じ三年で生徒会長の笹崎 奏太郎だった。
「校内新聞で熱愛記事っておかしいだろ!ゴシップ雑誌じゃあるまいし。そんな物作り続けられたら、仕事を手伝わせている生徒会の評判まで地に落ちる」
「何ヶ月かに一回は普通なのも作ってたじゃないですか。まあそういう時は、生徒間の盛り上がりはイマイチでしたけど」
伏見の手が動き始めたことを受けて、結城も黒板を消す作業に戻る。
「とりあえず先輩は、帰りに生徒玄関で派手に転ばないように気を付けたらいいんじゃないですか?」
なにか違う気もするが……と伏見が納得いかなそうに呟くと、廊下から何やら騒がしい声が聞こえてきた。それは段々と生徒会室に近付いて来る。
伏見と結城の視線が共にドアに注がれたところでがらりとそのドアを開けたのは、伏見と同じ三年で生徒会長の笹崎 奏太郎だった。



