青春の軌跡!

「笹崎くんからは特に細かいフォーマットの指定はなかったよね。ということは、写真と紹介文さえあればあとは好きにしていいって解釈していいと思うんだよ。生徒会のお手伝いをしてもらう上で、前のように自由に新聞部の活動が出来なくなってしまったことは、顧問として申し訳ないと思ってる。だからこそ、今回のような機会は積極的に活用して行くべきだと思うんだ」

「えっと……つまりどういうことですか?」

理解が追い付かない様子の外崎が、難しい顔で首を捻りながら問う。

「つまりね、候補者の名前や学年と公約、それから写真をつけた物を作る予定だったと思うんだけど、そうじゃなくて、この人にはこんな意外な一面があります、実はこんな特技があります、みたいな文章も載せて、校内新聞みたいな選挙ポスターを作るってこと」

「……なるほど」

外崎は頷きながら、ちらりと逢坂の方を窺う。石田もまた、先程から一言も言葉を発さない逢坂の様子を窺った。
意義があれば話の途中でも声を張り上げる逢坂だ。意見を述べているのが佐々木であるというのもあるかもしれないが、黙って聞いているということは、頭から否定したい意見でもないということなのだろう。