青春の軌跡!

内容はわからずとも声は聞こえているのだから、振り返ればまだ姿が見えるところにお互いいるのだろう。
歩きながらちらっと外崎が後方を振り返ると、すぐ後ろに佐々木がいた。

「うわっ!!?先生」

外崎の大声に、石田と逢坂が驚いて振り返る。

「なに愛梨、どうしたの」

「あっ、いえ、えっと……」

佐々木もまた驚いたように目を見開いて固まっていたが、外崎が恥ずかしそうにもごもごし始めると、「驚かせてごめんね」と笑った。

「たまには新聞部にも顔を出したいなと思って来たんだけど、まさか着いて来ていると思わなかったんだよね?」

ああ、それで。と石田が納得したように呟く。

「言われてみれば先生、最後に新聞部(うち)に顔出したのっていつでしたっけ?もう随分来てくれてないですよね」

思い出したように逢坂が尋ねる。生徒会との兼任でありクラス担任でもあるから、元々顔を出す頻度は少なかったが、ここ最近は全く部室に顔を出してくれなくなっていた。