こんにちは、推し様

「わ、分かった……です！」

あぁぁ！日本語がおかしくなってしまったぁ!!

心の中でそう叫びながら、また口を開いた。

「あの、年齢とかも資料に載ってるんだけど……ナギサは18歳で高校三年生、ユラは19歳で大学二回生……アヤトは17歳で高校二年生、ミズキは16歳で同じ高校二年生。あと、エイリが15歳で私と同じ高校一年生……であってるよね？」

そう問いかけると、五人ともそれぞれ「うん」や「あぁ」、無言など返事(じゃない人もいたけど返してくれたと判定)をしてくれた。

そのあとはスケジュールの確認やこの後のメンバーの動きなどをナギサ中心にそれぞれと確認しあった。

そんなこんなしていると、運転手さんが静かに車を止めて「つきましたよ」と言った。

「運転ありがとうございました」
「「「「ありがとうございましたー」」」」

ナギサがそう言うとほかの四人が続いてそう言った。

フフッ、やっぱり仲いいのはいいんだ。
なんか親鳥につくひよこみたいでかわいいな。

そんなことを思いながら私も車を降りて、「ありがとうございました」と言った。

私が降りると、リムジンのドアが静かにしまって、出発した。

ふと、到着した建物を見上げてみると、超有名な雑誌の出版社の本社のビルだった。

うおぉぉ！『Stellar production』の本社ビルよりでかい……！
確か前に雑誌内で人気モデルが本社の様子紹介してたな……。中には撮影スタジオや編集場所、ほかにもいろいろな施設が入っていて、超便利ってい書いてあった。

考えながらずっと見合上げていると、首が痛くなってきたので、さすりながら前を向いた。

それでも『Glow』のみんなは、やっぱり慣れたようにスタスタと中に入っていった。

私も慌てて続いて、六人で本社に入っていった。

ナギサが受付の人と話している間、さっき言われたスケージュールを、一応と思って持ってきていたノートにメモする。

今日からこれが一か月専用の私のマネージャーノートになりそう。