ひゅ、と息を吸う音がした。息が詰まる。

蒼はずっと、後悔していたの・・・?

そんな思いが頭をかすめた。




「蒼、ずっと私のこと」を思ってくれていたの?
そう言いたかったけど、蒼に遮られた。


「勝手に見んなよ。」

怒りが滲んでいて、怖かった。
やっぱり、不良になってしまったの?そう思わせるような、挑発するような怖い声。鋭い目つき。
でも、蒼の手は少しだけ震えていた。

「・・・・・・・なんで、青月が、見てしまうの?」

そして、次の瞬間、蒼の声は震えていて、涙声のように聞こえた。

そして、私は思わず力が抜けた。
ノートが屋上の床に落ちる。

蒼はすぐにそれを拾い上げた。