「蒼が、私のこと好きって言ってくれたよね。」
そう言ったら、蒼の手からノートが滑り落ちた。
青月はそれを拾い上げた。
たまたま開いていたページの文字が目に入った。
丁寧では無いけど、力のこもった字______
たぶん、俺はあの日から止まってるんだと思う。
何をしても、どこにいても、2年前の夏の夕方が、頭から離れない。
声も、風も、名前を呼ばれたときの感じも。
どうしてあんなにちゃんと覚えてるんだろう。
忘れたほうが、楽だったのに。
また会ったら、何を言うんだろうって考えた。
怒ってやろうとか、無視してやろうとか思ったけど――
ほんとは、ちゃんと聞きたかった。
なんで何も言わずに、いなくなったんだよ。って。」
だけど、俺にそんな資格ないよな。
俺が勝手に拗ねて、勝手に壊れただけだから。
不良な俺を見たら青月はなんて言うだろう。
そう言ったら、蒼の手からノートが滑り落ちた。
青月はそれを拾い上げた。
たまたま開いていたページの文字が目に入った。
丁寧では無いけど、力のこもった字______
たぶん、俺はあの日から止まってるんだと思う。
何をしても、どこにいても、2年前の夏の夕方が、頭から離れない。
声も、風も、名前を呼ばれたときの感じも。
どうしてあんなにちゃんと覚えてるんだろう。
忘れたほうが、楽だったのに。
また会ったら、何を言うんだろうって考えた。
怒ってやろうとか、無視してやろうとか思ったけど――
ほんとは、ちゃんと聞きたかった。
なんで何も言わずに、いなくなったんだよ。って。」
だけど、俺にそんな資格ないよな。
俺が勝手に拗ねて、勝手に壊れただけだから。
不良な俺を見たら青月はなんて言うだろう。

