それでも、ある日、彼女の肩の痣を見たとき――もう、黙っていられなかった。 「紗夜……その肩、どうした?」 ――震えていたのは、紗夜じゃなく、俺の方だった。 ずっと守りたかった。 でも、こんなに無力だった。