秘密のままで、あなたと。


 あなたと迎える、初めての朝



 海外での生活に足を踏み入れて、ちょうど一週間。

 慣れないベッド、慣れない街の音、そして言葉の壁。
 それでも、朝目を覚ますと、結衣の隣には必ず——佐伯真尋がいた。

 その日、土曜日の朝。

 カーテンの隙間から、やわらかい朝陽が差し込んでくる。うっすらと目を開けると、隣にいる彼の寝息が聞こえた。

 いつもはしっかりした顔で仕事をしている人が、今はこんなふうに穏やかな寝顔を見せている。


 (……かわいいかも)