数日後。 空港の到着ゲートに立つ結衣の手が、小さく震えていた。 到着便の表示が“Arrived”に変わったとき、心の中でひとつ、扉が開いたような気がした。 「真尋さん……」 その名を呼ぶ唇は、もう怖くなかった。