「……えっ、ごめん。邪魔した?」 目を丸くしたのは、同期の飯田誠だった。彼の目が、二人の手元にすぐに向かう。 そして——凍りついた。 「……そういうこと、だったんだな」 「飯田くん、待って……!」 だが彼は何も言わず、扉を閉じて出て行った。 気まずい空気が残るプロジェクトルームで、結衣は唇を噛み締めた。 「私たち、隠してたつもりだったのに」 「結衣、ごめん。でも、もう……このままにはできない。俺、明日、上に話す。正式に、君と付き合っていることを伝えるよ」 「……うん」