「僕が勝手に描いてしまったから、お怒りなのでは……?」
「いや、あれのモデルがわたくしなのかを聞きたかっただけだ」
銀色の甲冑に身を包む乙女――遠征時に使っているものと似ていたから、ずっと気になっていた。
あの絵画の乙女は美しく、隣にいたお父さまが『これを描いた人は、ローザのことを神聖化しているんじゃないか?』と、感心していたが……。
「……あまりにも、露骨、でしたかね?」
リオは認めた。
なるほど、あれが彼の目に映るわたくしなのか。
「美人に描きすぎではないか?」
くすっと口角を上げると、彼の顔が真っ赤に染まった。おや? と凝視すると、さっと視線をそらされてしまう。
どうやら、モデルに気づかれてしまい、照れているようだ。
もしかしたら、女性に慣れていないのかもしれない。
侯爵家とはいえ六男、末っ子。
すでにデインズ家の後継者は決まっていて、成人してからも王都のアトリエに引きこもっている――わたくしにとって、とても興味を惹かれる男性。
ダンスを終え、カーテシーをする。リオも胸元に手を添えて頭を下げた。
「ロザリンド嬢、次は私と」
「いや、俺と」
次の曲が始まる前に、ダンスを申し込もうと押し寄せてくる令息たち。
彼らに流されるように、リオはわたくしの傍から離れた。
「いや、あれのモデルがわたくしなのかを聞きたかっただけだ」
銀色の甲冑に身を包む乙女――遠征時に使っているものと似ていたから、ずっと気になっていた。
あの絵画の乙女は美しく、隣にいたお父さまが『これを描いた人は、ローザのことを神聖化しているんじゃないか?』と、感心していたが……。
「……あまりにも、露骨、でしたかね?」
リオは認めた。
なるほど、あれが彼の目に映るわたくしなのか。
「美人に描きすぎではないか?」
くすっと口角を上げると、彼の顔が真っ赤に染まった。おや? と凝視すると、さっと視線をそらされてしまう。
どうやら、モデルに気づかれてしまい、照れているようだ。
もしかしたら、女性に慣れていないのかもしれない。
侯爵家とはいえ六男、末っ子。
すでにデインズ家の後継者は決まっていて、成人してからも王都のアトリエに引きこもっている――わたくしにとって、とても興味を惹かれる男性。
ダンスを終え、カーテシーをする。リオも胸元に手を添えて頭を下げた。
「ロザリンド嬢、次は私と」
「いや、俺と」
次の曲が始まる前に、ダンスを申し込もうと押し寄せてくる令息たち。
彼らに流されるように、リオはわたくしの傍から離れた。



