組長様は孤独なお姫様を寵愛したい。

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「ふぅ、結構終わったかな…?」


長い長い廊下をやっと端まで拭き終わることが出来た。


う…、疲れた…。


外を見ればもういつの間にか夕日が完全に沈みかける手前だった。



「ご苦労だった。夕飯ができてるぞ。」


「わ、!!」



いきなり後ろから低音の男の人の声が聞こえてきてビクッと体が跳ねた。



「は、羽山さん。」


「…驚かせたな。すまん。」


「いえいえ、大丈夫です。夕飯ありがとうございます。」




遂にご飯の時間だ。


もう既にここのご飯に胃袋をしっかり掴まれているためずっと楽しみで仕方なかった。



羽山さんと長い廊下をお互いに無言で歩き、自分の部屋へと向かう。


そして私より少し先を歩いていた羽山さんの足が橘さんの部屋の前で止まった。


橘さんに用があるんだろうか。



「では、私は自室に戻ります。」


そう言って自分の部屋に入ろうとした途端


「何を言ってる?お前の飯は頭の部屋に用意されてるぞ。」



……え…??