ちょっと蜜くんに触れられて舞い上がってたからこそ、このオチがあまりにも恥ずかしくて顔を手で覆い隠す。



「絃羽、耳まで真っ赤で隠せてないけど。」



すると、また蜜くんの冷えた指先が私の耳たぶに触れた。



ななな、なに…!?




「み、蜜くん…?また米粒ついてたかな?」


「……。」



返事はなし。

だけど蜜くんの指先はふにふにと私の耳たぶを弄ぶ。




「っ、ふぁ…、蜜くんくすぐったいよ、」



あまりの恥ずかしさにまだ顔を覆っていて蜜くんの表情が見れない。



こんな触れられること初めてだからどうしたらいいか分からないよ。




「絃羽、きもちーの?」



蜜くんはそう聞いてくると、また一段と触り方が変わって何だかさっきよりも………恥ずかしい触り方になった。


片耳だけだったのに両耳をふにふにされたり、撫でられたり。




「っ…うん、きもちい。」


「…ふ、正直者すぎでしょ。」



え、今蜜くん笑った…?


見たい気分に駆られて、顔を覆っていた両手をどかして蜜くんの顔を見ようとすると




「絃羽、今こっちみたら刺すよ。」



次は逆に蜜くんの大きな手が私の目を覆ってきた。