" カップル " _____________________


この定義って何だろう。世間一般的には、恋仲にある男女が仲睦まじくお互いを愛し合うもの。


そんなイメージがあるかもしれない。


私だってそう思ってた。カップルになったら彼氏は一段と甘くなるものだと思ってた。


…だけど現実はそうはいかない。




「蜜くん、おはよう!」


「……朝からうるさ。」



と、当事者である柊木 絃羽は日々感じているのです。


隣に居る今日も輝く私の彼氏、榎本 蜜くんのせいで。



「今日も眠そうだね、蜜くん。」


「絃羽は今日もあほ面だね。」


「……。」




破局寸前のカップルだってこんな会話はしないだろう。

だけど私たちは破局寸前でも無いにもかかわらずこの会話は日常茶飯事。



私の彼氏である蜜くんは、とにかく冷たい。

そうそれも私だけに。




ほら今だって、




「蜜くん!おはよう!今日もかっこいいね〜。」


「おはよ、ありがとう。」