+湯けむり連続自殺事件

全員部屋に移動した。

真輝らの部屋ではなく、上江らの泊まっていた辰の間である。

主を失った四つの旅行荷物が、やけにわびしく見えた。

全員がたたみに座り、真輝は口を開いた。

「上江――四人を自殺させたのは、アナタね」

「……」

ショートカットの女性は、答えない。

幹が口を開いた。

「まだこれは状況推理だけだけど、あの四人は上江さん達の言ってた通り、自殺させられたのはたしかみたいだね。で、あたし達も調べたんだ。裏山の霊ってのも、もちろん。そして結果、万が一自殺をさせてる人間がいたら、それは上江さん達の中のだれか。そして残ったのが上江さん、アナタだよ」

「……私が、どう彼女らを自殺させたと言うのですか?」

「肝心のそれがわからんのさ」

と、仁が肩をすくめる。がすぐに、真輝へ。

「だが、こちらにおわす東城の〝鬼姫〟にゃ、おわかりのようだ」

「仁」

「おう?」

真輝は静かに、

「少し、お黙り」

この口八丁な魔法使いを制した。