† of Holly~聖の契約

すでに――すでに姉上は、私が封じ込めた。

この村の南に、私の鈴と一緒に、お眠りいただいた。しばらく姉上は、なにを感じることもないだろう。

いったい姉上は、この地でなにを強要されたのだろう。

死したはずの姉上が、なにゆえいまだに動くことが叶うのだろう。

まったく、得心がいかない。

姉上の亡霊の正体が、まったくわからない。

しかし。

姉上――貴方がこの地に身を捧げたこと、貴方がまだこの地を守らなければならない道理、貴方がわたくしに敵対なさった事実、すべてが異常に過ぎなかったのです。

「妹巫女よ……」

横にやってきた六条殿が、肩に手を置いてきた。

彼はいつのまにか、ひたいの眼を閉じてしまっている。

円い丸い、青々とした眼球。

そういえば彼は、藍や青が好きだと言っていた。とても納得がいく。