† of Holly~聖の契約

「わたくしは、この村も、この村の者どもも、囚われてしまった姉上も、すべてすべて祓い尽くすつもりにございます」

だから、この異常を焼き払ってくれるのならば、今は鬼とでも手を組もう。

異常なことしかないのなら、正常を生み出すしかない。

その正常はどこから生み出す。

そう、私が正常になればいい。

正常なのは私だ。ならば、私が望まぬものはすべて異常だ。

異常なのだ、異常は祓わねばならないのだ。

私と、姉上のために、異常は祓い尽くさなければならない。

「よし――ならば、参ろうか」

そして私は見た。

「まずはこの村を滅ばさねばならん」

六条殿のひたいに、真っ青な眼が開くのを。

猫のような縦筋と、螺旋模様を宿した目玉。

納得する。

そんな目を持っていたから、あの暗闇でもわたくしをしかと見ていらしたのですね。