「東のは強かろう。だが、ひけけけ……、東のも鬼ゆえな。巫女じゃ巫女じゃ、相手は巫女じゃ、東のとて苦戦しておるわ。どちらが勝つとも知れぬ。今は村の外れまで誘い込んでおるようだが……わらわでは東の速さについてゆけぬ」
「西蔵殿は」
「ひぃっっきけけけ……! 馬鹿を言うでない、西のは役に立たんわ! 目的と手段が入れ替わっておる。巫女なぞそっちのけで臓物集めに必死じゃて、ひけへけ……」
再び立ち上がろうとした死体は、しかし左足が腐り崩れた。
泥のようだった体が、それで一気に崩落する。
半分朽ちている顔だけが、器用にこちらを見つめていた。
「では、我らも東城殿に合流するとしよう。妹巫女や」
「はい」
――異常とはなんだ。
「お前はこの村を滅ぼさんとする我らと、志をともにすると言うた。それは、今からお前の姉巫女を倒さねばならぬということだが――よいな」
「はい」
異常とは、この現状すべてだ。
「西蔵殿は」
「ひぃっっきけけけ……! 馬鹿を言うでない、西のは役に立たんわ! 目的と手段が入れ替わっておる。巫女なぞそっちのけで臓物集めに必死じゃて、ひけへけ……」
再び立ち上がろうとした死体は、しかし左足が腐り崩れた。
泥のようだった体が、それで一気に崩落する。
半分朽ちている顔だけが、器用にこちらを見つめていた。
「では、我らも東城殿に合流するとしよう。妹巫女や」
「はい」
――異常とはなんだ。
「お前はこの村を滅ぼさんとする我らと、志をともにすると言うた。それは、今からお前の姉巫女を倒さねばならぬということだが――よいな」
「はい」
異常とは、この現状すべてだ。

