「西のは役に立たんわ。東のがひとりで応じておる。ひけけけ……巫女じゃ、巫女が出おったわ。巫女の亡霊じゃ。わらわの人形もほれこの通り、吹き飛ばされたわ、ひけけ……」
ひとえに袖を通しながら眉をひそめて聞いていた私は、冷水をかけられた心地だった。
「っ、姉上が……!?」
姉上はこの地を守るために身を捧げられた。捧げさせられてしまった。
かわいそうな、かわいそうで憐れな、愛しい姉上……。
その姉上が今また、土地に縛られ、亡霊となっているのだ。
なんと報われない、なんと救われない、なんと、なんと……っ。
六条殿が立ち上がる。
「そうか、姉巫女が現れたか、やはりな……。北門殿、東城殿ひとりでは無理か」
死体は首だけを傾げるつもりだったのだろうが、足が片方半端だ、かくりと倒れた。
首だけがぎゅるりと私達を見上げる。
ひとえに袖を通しながら眉をひそめて聞いていた私は、冷水をかけられた心地だった。
「っ、姉上が……!?」
姉上はこの地を守るために身を捧げられた。捧げさせられてしまった。
かわいそうな、かわいそうで憐れな、愛しい姉上……。
その姉上が今また、土地に縛られ、亡霊となっているのだ。
なんと報われない、なんと救われない、なんと、なんと……っ。
六条殿が立ち上がる。
「そうか、姉巫女が現れたか、やはりな……。北門殿、東城殿ひとりでは無理か」
死体は首だけを傾げるつもりだったのだろうが、足が片方半端だ、かくりと倒れた。
首だけがぎゅるりと私達を見上げる。

