私は正しい。

だから運命は回るのだろう。

村の破滅へ向け、石畳を裸足で踏むように冷たく、静かに、ひたひたと。

私は正しい。そして正常に、異常だ。

だからか?

こんなにもおかしく、笑ってしまうのは。

臓腑から湧き起こる復讐への衝動が、快感を与えるのだ。

そんな私をまたしてもいたぶっている男どもが、えげつなく笑う。

今日の妹巫女は反応がよくておもしろいと。

だから、そんな男らをなお笑ってやるのだ。

目的と手段が入れ替わったうつけども。

姉上を殺した許せぬ者ら。

なにも知らず笑うがいい、なにも知らずに酔い、なにも知らずに浮かれるがいい。

その腐り淀みきったすべてを、私がもうすぐ祓ってやるのだから。

今だけは、笑っているがいい。

異常者めが。