探偵ロロナのマジカルアイテム𖤐ˎˊ˗

「それじゃあ、ナゾトキでしょうぶです!」

 ☆ ナゾトキタイム ☆
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 異世界転生した主人公。
 転生していた、主人公は『HZL』になっていた。
 『HZL』とは、なんだろう?

 → 少しだけ、ズレた世界に転生していたみたい。

「答えは……エルフ! 『HZL』を横にズラすと、エルフという言葉になるよ」
「……っく。せいかいだよ。まさか、わたしが勝負に負けるなんて」
 くやしそうにしながらも、ティナティナは、タルトにサンゴを返してくれました。
「すごいよ、ロロナ! まさか、海のマーケットの店主から、商品をとり返せるなんて……夢みたい!」
 ぽろぽろと、真珠みたいな涙を浮かべながら、タルトはおもいっきりよろこんでくれます。
「えへへ。とうぜんだよ。だって、わたしは……タルトの友達だもん!」
 にっこりとわらうロロナに、タルトはむねが、いっぱいになります。
「ねえ。ロロナ。これからも、海にあそびに――」
「あっ! ねえ、タルト! あそこになるのって、魔法道具の『魔女のアップルパイ』じゃない? 食べると、お菓子の家のレシピがわかるっていう……」
 ロロナは、だいこうふんで、『魔女のアップルパイ』の店へと泳いでいってしまいました。
 ロロナのせなかを見つめながら、タルトはため息をつきます。
「もう! 魔法道具で、あたまがいっぱいなんだから!」
 せっかく見つけた、いらいにん……ううん。友達なのに、ロロナってば、だいじょうぶなんでしょうか?
「……そうだ。タルト!」
「なっ、なあに?」
 魔女のアップルパイをじっくりと見ながら、ロロナはいいます。
「このあと、ひま?」
「ひ、ひまだけど」
「おもしろい動画があるんだ! いっしょに、見ない?」
「マジカルショッピング……?」
「すてきな通販番組は、まだまだあるよ! おすすめの魔法道具、しょうかいするよ!」
「じゃあ、教えてもらおうかな。すてきな魔法道具!」
 ロロナのそばへと、泳いでいくタルト。
 ふたりの友情は、はじまったばかり。

 そして、ロロナのいらいにんさがしのたびは――これからもつづきます☆

 おわり