探偵ロロナのマジカルアイテム𖤐ˎˊ˗

「ほんとう? でも、ロロナには、おびれがないのに……どうやって海底まで来てくれるの?」

☆ ナゾトキタイム ☆
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 ロロナには、マーメイドのおびれがないよ。
 どうすれば、ロロナは海に行けるかな?
 
 どうしたらいいのか、わからないようす → と◯◯う
 (あせったり、わたわたしたりする、ともいうよ!)
  
 → 『◯ほう◯うぐ』をつかう
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「そうだ! こんな『魔法道具』をもってたんだ!」
 すると、ロロナはリュックのなかから、一冊のぶあつい本をとりだしました。
「ロロナ、この本は?」
「『誰でも魔法のすべてがわかる100のほうほう』って、本だよ。マジカルショッピングで買ったんだ」
「マジカルショッピング?」
「通販番組! 動画サイトで見てるんだ~」
「へえ」
 タルトはさみしそうに、ピンク色のヒレで、水面をぱしゃん、とかきました。
「どっちも、海にはないものだね」
「じゃあ、サンゴが見つかったら、いっしょに見よう!」
 キラッキラのえがおでいうロロナに、タルトは海面にうつった太陽のようにほほえみます。
「うん!」
 タルトのへんじに、すっかりうれしくなったロロナは、さっそくパラパラとページをめくっていきます。 
「ここだ! 『人間がマーメイドになれるほうほう』。えーと、なになに……?」
 でも、ロロナが開いたページには、おどろくようなことが書いてありました。
「『マーメイドになるために必要なものは、ひとつだけ! マーメイドと友達になることです!』……って!」
 おもわずタルトを見る、ロロナ。
 すると、タルトは海のなかから、歌うようによびました。
「ロロナ」
 まるで、水晶のようなすきとおった声に、ロロナの心はきらりと光ります。
「わたしたち、もうお友達だよ」
「えっ」
「ロロナは……どう思う?」
「友達……に、なってくれるの?」
「もちろん」
 ニコッとほほえんでくれたタルトは、ロロナに手をのばします。
 ロロナが手を取ると、タルトは気づかうようにいいます。
「これは、友達のしるし」
「これって……?」
「魔法道具だよ。『人魚の真珠』。これをもっていると、海のなかでも息ができるようになるの。だから、いっしょに海底神殿へ行けるよ」
「わ、わあ……!」
 ついに、マーメイドランドの魔法道具に出会えたロロナ。
 すっかり夢見ごこちで、タルトとともに、海のなかへともぐります。
 タルトに波のあいだを案内されながら、ふたりは海の底へと泳いでいきました。