「うん! さっそく、さがしてみよう。サンゴっぽいものなら、このへんにたくさんおちてるなあ……でも、ほんものとは、すこしちがうみたい?」
「サンゴの色を、おもいだしてみて。そうしたら、ほんものが見つかるかも……」

 マーメイドのタルトのさがしものをみつけよう!
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サンゴは、なに色かな?
① コーラル
② セピア
③ モノトーン
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 せいかいは、コーラルだよ!
 コーラルはえいごで、サンゴっていういみなんだ。
 セピアは、茶色っぽい色のこと。
 モノトーンは、白や黒、灰色の色のことだよ。

「ふつうのサンゴは見つかったけど……タルトのサンゴは、どこだろう? ……そうだ!」
 ロロナは、ぽんっと手をたたくと、リュックのなかから、魔法道具をとり出しました。
 それを見てタルトが、目を丸くします。
「これは、なあに?」
「魔法道具だよ。その名も『トラベルサインパウダー』! これでナゾは、ばっちりかいけつだよ!」
 ロロナがとり出したのは、サラサラのすなが入った、小さなビン。
 ふしぎそうに、タルトがのぞきこみます。
「ロロナ。これをどうするの?」
「これを使うには、呪文がひつようなんだ。えーっと、たしか、説明書に書いてあったはず……これだ! 『トラベル・ララベル・タルトノサンゴ・ミツカール!』」
 トラベルサインパウダーの説明書をかかげ、ロロナは呪文をとなえました。
 ビンのフタをぽこんとはずし、パウダーを白いすなはまに、かけていきます。
 すると、どこまでもつづくすなはまに、ピカッ、ピカッと、コーラル色の光がともりました。
「パウダーが、こっちだって、サインを出してくれてる……えっ?」
 コーラル色の光は、海の底へとつづいていっています。
 どうやら、タルトのたからもののサンゴは海のなかにあるみたいです。
「タルト。どうやら、たからものは陸にはないみたい」
「もしかしたら……サンゴはあそこに、あるのかも」
「あそこって?」
 ふあんそうにいうタルトに、ロロナはたずねます。
「……海のマーケットの店主にひろわれて、お店の商品にされちゃったのかもしれない」
「ええっ」
「あれは……夜の海にうつる、夜空の星に生まれ変わった、おばあさまにいただいたものなの。だけど、海のマーケットに商品にされてしまったら、もう……とり返せないかもしてない」
 真珠のような涙をうかべるタルトに、ロロナは探偵としての心があつくもえあがりました。
「とり返そう! わたしも協力するよ!」