「おい、浩司。 その札、二枚重なってないか? 気をつけろ」 「重なってないよっ」 「そこで勝負に出る気かっ」 「出ちゃいけないのかよっ。 そういうルールだろっ?」 と彰宏と浩司が揉めはじめる。 そこで、 「あっ、やったー、一位だー」 と一彩がゴールして。 みんなもゴールし、やれやれ、終わった、と一彩が片付けようとした瞬間。 さっきまで、指先が触れても赤くなっていた彰宏が、ガッと一彩の腕をつかんだ。 「勝ち逃げするつもりか」 近い近い近いっ。 顔、近いですっ!