「部屋の方は片付いたのか?」 と一階に下りながら、彰宏は一彩に訊いた。 「はい。 ……でも、今回、荷物少なめに移動して思うんですが。 これで生活できるのなら、家の中にあったほとんどのものはいらないのではないかと」 「まあ、そうだな……」 「服買いすぎて、正気に返ったら、返せるシステムならいいのに」 と一彩が呟いていて、ちょっと笑ってしまう。 そんな自分を浩司が、ふーんと言うように眺めていた。