突然、課長と秘密の関係になりました

「ああ、マネージャーの名前だ。
 うちの父親、自分ではなにも管理できない人で。

 実生活では、ポンコツに等しい」

 そう世界的に有名な声楽家である父を斬って捨てる。

 マネージャーの名前で予約してあったのは、有名人だからだろう。

「……あんな父親をずっと見てきたから、俺は堅実に生きようと誓ったんだ」
と彰宏はかなり酒の減ったグラスの中を見つめて呟く。

「ああでも――」

 でも、なんですか、と思ったが、そこで話は変わってしまった。

「そういえば、お前、名前、鴻上になるが」

 ……そういえば、そうですね。