食事のあと、二人はデートすると言うので、解散になった。
楽しげに去っていく親を見ながら、暗い店の前に立っていた一彩は、同じように、ぼんやり彰宏も立っているのに気づく。
課長もおんなじこと考えてるのかな?
一彩は、お母さんが結婚しちゃうのは、ちょっと寂しいけど、第二の人生を楽しんでくれるのなら、それもいいかな。
私だって、そのうち、結婚して出ていくかもしれないし。
……まあ、あてはまだないんだけど、と思っていた。
彰宏を振り向き言う。
「課長、おごりますよ。
仕事代わってくださったお礼に」
「いや、おごらなくていい」
と言った彰宏だったが。
「……だがまあ、二人でちょっと話そうか」
と言ってきた。



