突然、課長と秘密の関係になりました

「ほら、一彩。
 これなら食べられるか」
と彰宏がカレーヌードルを運んできてくれた。

 一彩はその香ばしい香りのする黄色い麺と液体を見ながら、心のままに呟いた。

「私が課長を殺す日が来るとは……」

「なんの話だっ」

「カレーは駄目です。
 カレーはっ。

 カレーヌードルになるとより強烈です。
 すみません~っ」

 一彩はつわりだった。

 結構ひどくて、あまり食べられない。

 動けないので、食事は彰宏が作ってくれるのだが、彰宏も今、忙しく、なかなか大変そうだった。