「なにこれ、華麗なる一族ってーっ。
やだ、あんた、綺麗に写ってるじゃないっ。
でも、あんた、容姿以外、なにが華麗なの?」
言わなくてもいいことを言いながら、令美が社食で発売になったばかりの雑誌を広げている。
「も、持ってこないでください、それ……」
「っていうか、浩司さんって、浩司さんじゃないっ。
じゃあ、あの匂わせ女は誰っ?」
……誰なんでしょうね。
「でもほんと、見た目も一流ですよね。
課長に専務に浩司さんに。
ん?
この雰囲気のある、すごいイケメンは誰?」
とすみれが一彩の隣の人物を指差した。
「……それは私のお兄ちゃん」
なんで混ざってるんだか、と一彩は苦笑いする。



