突然、課長と秘密の関係になりました

「私は小田さんに持ってきたーっ。
 デパ地下で買ったやつ~」
と重厚感のあるデザインの包みを見せてくる。

「作らないんだ?」
と言う令美に、すみれは、

「我が家に鴻上課長いませんから」
と言う。

 いや……自分で作るんだ。

 っていうか、私が課長の手伝いをして、課長が作ったチョコッ。

「ひとつ、立派なのも作りたいな」
という彰宏の趣味心によりできたこれを彼は、

「お前にやろう」
とくれたのだ。

「好きに使え」
と言って、彰宏は去っていった。

「突然、地球を滅ぼす最終兵器を渡された気分です……」

 震える手でチョコの包みを持ち、一彩は言う。

 リラクゼーションルームでは、すでにあちこちでチョコが行きかっている。

 ほとんどが義理チョコのようだったが。