恋がどんなものか、この年になってもよくわからない。 課長のことが好きかはわからないけど。 課長がいない毎日はもう考えられないのは確かだな。 そんなことを考えながら、一彩は珍しく、朱鷺子と二人で向かい合い、水炊きを食べていた。 今日はみんな用事でいない。 いつも騒がしい家の中が静かだ。 母一人子一人の生活に戻ったみたいだ――。 そう思って、気がついた。 課長がいない生活も考えられないけど。 昴さんや、浩司さん、そして、アヌビスがいない生活も考えられないっ!