「プロポーズとはなんなんですかね?」
みんなにプロポーズされた一彩は、膝の上に、どしっとアヌビスに乗られたまま、考え込んでいた。
あのあと、黒須も一緒に散々、アヌビスを構い倒し、
「じゃあ、おやすみ~」
とみんな去っていった。
「私、考えたんですよ」
ひとり残っていた彰宏に一彩は言う。
「きっと、あのプロポーズは、みんなでこのまま暮らしたいなって意味だなって。
私も今の暮らし、すごく気に入っています。
ここの空間が心地いいし、人多いのに、なんだか快適だし。
……いや、今は膝の上が重くて、あまり快適ではないのですが」
アヌビスが結構重くて、足がしびれそうだ。
眠さと足のしびれと疲れで、アヌビス神に遠い世界に導かれそうになるが――。
でも、なんだか幸せな重さだ。



