「一征があいつの友だちのペットショップで一目惚れしたんだ。
一彩がいらないと言ったら、俺が連れて帰るからって」
なんとなく、おにいちゃん、これ欲しいと駄菓子屋で駄々をこねる子ども時代の一征が頭に浮かんだ。
いや、その年頃に、この二人が兄弟であったのか、知らないし。
どちらが年上なのかも知らないのだが……。
「でも、あいつ、そのうち、うちに住むとか言ってたぞ。
じゃあ、一旦、連れて帰ったところで、また来るじゃないか、あのアヌビス」
課長もアヌビスだと思ってたんですね……。
アヌビスは売り物の犬ではなかったそうだ。
誰かが飼えなくなった雑種の犬を店主が預かっていたのだそうで。
店の隅に静かに座っているその姿に一目惚れした一征に、飼いたいのなら連れていけと店主が言ったらしい。
それで、一征は、お礼にそのお店で、一年分のドッグフードを買う契約をし、連れて帰ったようだった。
一彩がいらないと言ったら、俺が連れて帰るからって」
なんとなく、おにいちゃん、これ欲しいと駄菓子屋で駄々をこねる子ども時代の一征が頭に浮かんだ。
いや、その年頃に、この二人が兄弟であったのか、知らないし。
どちらが年上なのかも知らないのだが……。
「でも、あいつ、そのうち、うちに住むとか言ってたぞ。
じゃあ、一旦、連れて帰ったところで、また来るじゃないか、あのアヌビス」
課長もアヌビスだと思ってたんですね……。
アヌビスは売り物の犬ではなかったそうだ。
誰かが飼えなくなった雑種の犬を店主が預かっていたのだそうで。
店の隅に静かに座っているその姿に一目惚れした一征に、飼いたいのなら連れていけと店主が言ったらしい。
それで、一征は、お礼にそのお店で、一年分のドッグフードを買う契約をし、連れて帰ったようだった。



