「そうかね。
南くんと専務は兄妹なのかね。
じゃあ、ちょっとゆっくりしてきたらどうだね。
専務、少しお時間があるのでしたら、リラクゼーションルームにでも」
と営業部長が気を利かせてくれた。
令美も残りたがっていたが、部長に、
「君は兄妹じゃないから駄目~」
と笑われ、帰されていた。
去り際、令美が小声で、
「一彩っ、あとでっ、あとでっ」
と言ってくる。
あとで、一征の連絡先でも教えろと言うのだろう。
はいはい、と苦笑いしながら、一彩は一征とリラクゼーションルームに行った。
でも、兄妹で、ごゆっくりというのなら、課長もいるんだが……、
と思う。



