「ちょっといい?
ここで話すから」
と廊下から中には入らずに言う。
「君のこと、ちょっといいなとは、ずっと思ってたんだけど。
さっき、彰宏が君にプロポーズして気がついたんだ。
今まで、茶化した感じでしか言わなかったけど。
僕もほんとうに君を好きかもしれない。
僕と彰宏は好みが似てるんだ。
彰宏が持っていたおもちゃも本もいつも欲しくなって買ってもらってたし」
いや、それは、単に課長のことが好きなのでは。
おにいちゃんと同じものが欲しいだけなんじゃないだろうか。
たがら、今回も、私のことが好きなわけじゃなくて。
大好きなお兄ちゃんがプロポーズしたから、つられてそう思っちゃっただけなんじゃないかな~?
浩司さんなんてモテモテだろうし。
そんな人が私を好きになるとか、ピンと来ないから、きっと勘違いだろう――。
そう思いながら、一彩は聞いていた。
ここで話すから」
と廊下から中には入らずに言う。
「君のこと、ちょっといいなとは、ずっと思ってたんだけど。
さっき、彰宏が君にプロポーズして気がついたんだ。
今まで、茶化した感じでしか言わなかったけど。
僕もほんとうに君を好きかもしれない。
僕と彰宏は好みが似てるんだ。
彰宏が持っていたおもちゃも本もいつも欲しくなって買ってもらってたし」
いや、それは、単に課長のことが好きなのでは。
おにいちゃんと同じものが欲しいだけなんじゃないだろうか。
たがら、今回も、私のことが好きなわけじゃなくて。
大好きなお兄ちゃんがプロポーズしたから、つられてそう思っちゃっただけなんじゃないかな~?
浩司さんなんてモテモテだろうし。
そんな人が私を好きになるとか、ピンと来ないから、きっと勘違いだろう――。
そう思いながら、一彩は聞いていた。



