うーん。 眠れないなあ。 一彩はベッドに横になり、いろいろと思い返す。 あのあと彰宏が言っていた。 「新幹線ですれ違ったことを皮切りに、何度もお前と出会うから、これは運命なのかもとちょっぴり思っていたんだ。 そして、今、俺たちは兄妹じゃなかった――。 これはきっと、ほんとうに運命だ」 うーん。 いきなり、そんなこと言われても……。 一彩は寝返りを打つ。 眠れないので、スマホを開けてみた。 余計眠れなくなるとわかっていて。 すみれのSNSを見る。