数日、彰宏は密かに心の整理をしていた。 だが、その間に、また一征が訪ねてくる。 しかも、気がつけば、一彩と二人で食事の支度などしていた。 まるで、仲のいい若夫婦のようだ。 昴たちも、兄妹仲のいいのはいいことだとばかりに微笑んで見つめている。 一彩の声が聞こえてきた。 「最近、じゃがいも、買っても買っても、緑なんですよ。 厚く剥いても、中が全部緑なんですよ。 殴ってやろうかと思いますよね~」 「誰を?」 と玉ねぎを刻みながら、一征が訊いている。