その日の晩ご飯は鍋だった。
「今日は好きに仕切っていいですよ~」
と一彩が気を利かせてくれたのだが、
「いや、今日はいい。
なんか疲れたから、お前が仕切れ」
と言ってしまった。
「えっ、めんどくさいです」
と一彩が言って、昴が、ははは、と笑う。
「仕切れたい彰宏と面倒臭がりの一彩ちゃん、ちょうどいいね」
ちょっと嬉しかったのだが、ニュースを見ようして、スマホを開いたら、また俺様上司の漫画のCMが出てきた。
忘れようと思っているのに忘れられない。
そういえば、一彩は一征の本棚が好きだと言っていた。
本棚はその人の頭の中と似ているという。



