突然、課長と秘密の関係になりました

「あ、それ、わかります」
と一彩は笑う。

「私もここにいると、合宿所みたいだなって。
 ところで、この本棚、一征さんのだったんですね」

「読みたいのあったら、持ってって、読んでいいぞ」

「ほんとですか?
 ありがとうございますっ」

「どうせ、浩司や彰宏は勝手に持ってって読んでるんだろうし」

 あ~、と一彩は笑う。

「それ、昔からの風習なんですね。
 私の部屋の漫画も二人とも、よく勝手に持ってっちゃうんですよね~」
と言うと、一征は驚いた顔をする。

「あいつら、最近、一緒に住み始めたばかりの女性の部屋に、よく勝手に入るな」

 紳士だな、と思ったのだが、通りすがりに、
「ここ、私の部屋です。
 一征さんも勝手に本とか持ってってもいいですよ」
と自分の部屋のドアをちょっとだけ開けてみせると、