もう考えないで済まされてしまった――。 ちょっとショックを受けながら、彰宏は吊り革を握っていた。 いや、そう。 考えなくていいんだ。 我々は家族なんだから。 家族でいる分には血がつながってようとつながってなかろうと関係ないじゃないか。 だが、まあ、浩司のように七夕に願い事を書けるのなら。 『妹はいりませんでした』 と書きたい、と楽しげにお得情報を語る一彩を見ながら、彰宏はちょっと思っていた。